ぜひとも行きたい研修会(通常の研修会ではないので皆さん休暇を取って自腹)だったのですが、学籍システムの子守があり、それ以上に個人的なことですが自分の子供が熱を出してしまいました。こちらは本当の子守です。
仲間のブログをみると(1,2)それはそれは濃い内容だったようです。特に午前中はUNIXの歴史と哲学についての講義だったそうです。良いですねぇ。私のように聞きかじっただけの人間はちゃんとしたものを聞いておきたいところです。
先日、本校のある先生とお話しをしていた時、学園紛争時代の話になりました。1960年代後半から1970年代前半です。実はインターネットの始まりである「ARPANET」も1969年というまさにこの時代、東大紛争で安田講堂が陥落した年です。(そしてn_shimizu が生まれた年でもあります……)。
インターネットは元々「核戦争でも耐えうる通信網」という軍事目的でのスタートでしたが UCLA あたりを中心に(つまりヒッピー文化が色濃い場所)発展を遂げました。現在通信プロトコルとして標準である TCP/IP も「ヒッピーが作った」と言ってそう間違っていません。
「ハッカー」という言葉は残念なことに現在では犯罪者のようなニュアンスとして捉えられていますが、本来は「便利な道具を作る人」というような UCLA での言葉です。この「ハッカー」を現在でも誇りを持って名乗っている方々が先ほどの TCP/IP を始めとする重要な技術を発明してきました。そしてこの「ハッカー」の正装はジーパンなのです。権威に縛られないヒッピーの末裔とも言えます。最近ではエクセルに押されてすっかり姿を消したロータス123というソフトがありましたが、この lotus とは「蓮」のことです。
ヒッピーは東洋思想にかぶれているところがあって、禅を組んだりしていたのですが、東洋思想の象徴である「蓮」を社名や製品名に付ける当たりヒッピーらしさが漂っています。
今現在も「シリコンバレー」と呼ばれる場所はロサンゼルス、つまり UCLA 出身の優秀な人材から成り立っていて、その影響が色濃く反映されています。
Linux と並んで使われる FreeBSD,NetBSD,OpenBSD などの *BSD と称されるUNIX系OSがありますが、「Berkeley Software Distribution」の略でバークレイ大学発です(【追記】←ウソです。カリフォルニア大学バークレイ校です。もちろんUCLAはカリフォルニア大学ロサンゼルス校です。眠かったのでヘンなことを書きました)。
wikipedia なども誰でも自由に書き換えられるところが「いかにも」という雰囲気が漂っています。
この辺は最近本棚から引っ張り出してきた10年以上前の本から知った話です。残念ながら廃刊のようです。
インターネットが変える世界
posted with 簡単リンクくん at 2006. 3.30
古瀬 幸広著 / 広瀬 克哉著
岩波書店 (1996.2)
この本は現在お取り扱いできません。
岩波書店 (1996.2)
この本は現在お取り扱いできません。