以前に書きましたが、いよいよKJ法的発想法の授業1回目です。
パソコン室ではなく普通教室で行います。
あるプロジェクトに参加していることからさまざまな機器をお借りしています。そこで、教室まで、
W-ZERO3 × 10台
プロジェクタ
ノートパソコン
スクリーン
を相棒と二人でえっちらおっちら運びます。来年度からは東京都のICT機器導入によりこの辺はずいぶん楽になるでしょうね。
また作業用に、
キーワードプリント
付箋紙たくさん
A3の白い紙10枚
なども持って行きます。4時間連続で異なるクラスの授業などではこれらすべてを次の教室まで持って行きます。かなり大がかりです。
授業の流れは以下ような形です。
休み時間中に教室に入りセッティング開始
教卓を横にして少し生徒の中へ
プロジェクタ、ノートパソコンをコンセントに刺して電源ON
起動している間に接続
スクリーン設置
起動後授業用スライドを開いておく
チャイムで開始
授業の目的・KJ法についての説明等講義(20分)
講義用のスライド内容は以下
○情報の創造と表現(p.84)
・発想法・・・自分の頭の中から情報収集
・発散と収束
・考えをふくらませる
* ブレインストーミング など
・広げた考えをまとめる
* KJ法 など
・広げながら整理する
* マインドマップ など
○KJ法(p.93)
・情報を構造化する発想法
・カードなどに書かれた情報をグループ化
* 「分類」ではない点に注意
・グループ同士の関係性を整理
・図解など視覚化して構造を把握する
・川喜田次郎氏が考案
* (イニシャルから命名)
○実習 〔KJ法的発想法1〕
・沖縄のキーワードで実習
・班ごとに発表(製作過程も含む)
・準備1:4人で1班
* そのうち1名は記録係(作業には参加してもよい)
* 記録係は発表係りを兼ねる
・準備2:付箋の作成
* プリントのキーワードを付箋に書き込む
* 記録係は機器の使用方法説明
ここで班を決める。座席の近い4人を一班とする10班を決定。1班〜10班と名前を付ける。
班の中から一人、話し合って記録兼発表係を決める。機械の操作がある程度でき、人前に立つことを厭わない人がいいとアドバイス。その間各班に沖縄キーワードの紙と付箋紙を配布(5分)
この沖縄キーワードというのは修学旅行に行く沖縄に対して、「沖縄といえば?」というテーマでの
ブレインストーミングを行ったもので、クラス毎にことなる語群になっています。約100語ほど並んでいます。
記録兼発表係が決まったら教室前に出てもらい、
W-ZERO3 を一台ずつ渡します。5分ほど起動、スタイラスペンの扱い、カメラ撮影、写真の上に書き込む方法、メールで添付ファイルにしてブログへの送信方法を説明する。
その間残りのメンバーは付箋紙一枚にキーワード一つを写します。この手作業をしながらどんなキーワードか頭に入れてもらいます。
記録係は班の作業風景や作業過程を写真に撮り、写真に書き込みをし、メール添付で発表用
ブログに送信します。
ここでA3の紙を班に1枚渡します。表紙には「5班」などという班名があり、「班のメンバーの出席番号と名前を書いてください」といって記録係に渡し書いてもらいます。
大体キーワードを写し終わり、集め始めた辺りで再び注意をします。
「キーワードを分類している班がいるけど違います。分類するのではなく、似たものを集めていくのです。分類したら全部の班が同じになってしまう。これらのキーワードから班のメンバーが沖縄をどう捕らえているのかを明らかにしていくのがKJ法的発想法なのですから。また、これらからグループにラベルを付けて、それをさらに大グループにして、最終的には図解にします」
少し集めてグループができたあたりで時間が終わり。
A3の左にグループにしていない付箋、右にグループにしているもののように貼り付けて内側に折っていったん回収。
また W-ZERO3 も回収したころ授業終了のチャイム。
一人が片付けしている間に、もう一人が W-ZERO3 内の撮った写真を miniSD 内に作ったこのクラスのフォルダに移動しておきます。これは次の授業で別のクラスが使って混ざらないように。
作業途中にクラス移動。次のクラスでも作業を続け、10台の W-ZERO3 の写真を miniSD に移動し終わるのは授業開始して講義が少し始まるまでかかります。
posted by n_shimizu at 23:59|
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授業2008