FreeBSD を知ったのはいつの頃だろう。たぶん平成10年頃のような気がする。当時 NEC PC-98 シリーズ使いだったので、フリーで手に入る UNIX をインストールするマシンは NEC。したがって選択肢は FreeBSD(98) しか無かったんですよね。
あ、思い出してきた。当時使っていたのは PC-9821Xa7/C8W というもので、これで Windows95 を使い続け、使い終わった頃に入れたのだから98年頃。つまり平成10年頃。あってますね。はい。
Linux というものもあるらしいことは知っていましたけど、現在の流れであるPC-AT互換機(DOS/V機なんて言いましたね)でないとインストールできない(ただ、もうこのころの NEC は C-Bus も捨てて殆ど PC-AT 化されていたにもかかわらず相変わらず「新世界標準」などと言っていました。EPSON を認めなかったくせに)。
それで、当時イントラネットやインターネットサーバに興味が出てきまして、また八丈島という特殊な環境からそれが必要でもありました。 しかし、Webサーバやら mailサーバやら DNS やらルータやらといった機能を Windows機で行うのにはかなり難しく「やっぱり UNIX だよね」という声が聞こえてきて、UNIX とやらを勉強したいと思うようになったのです。
しかし、UNIX を勉強するには UNIX マシンが必要なのですが、UNIX マシンを手に入れるにはインストールが必要で、インストールには UNIX の知識が必要で勉強してないので分からず……という悪循環を繰り返していました。
「鍵は箱の中」状態ですね。
もともと「管理者とユーザが違う人」というイメージが湧かなかったのです。当時の DOS やら Windows はシングルユーザを基本として設計されていましたから。巷に出版されている「UNIX入門」系の本は、あくまでもユーザとしてシェルの使い方やメールの使い方、エディタの使い方などであって、ハードウェアを直接制御できるのはあくまでも管理者のみである UNIX。インストールや設定について書かれている本などほとんどない状態でした。管理者は大学などですでにある UNIX マシンで勉強するものだったのですね。
またインターネットには少し情報がありましたが、先ほどの「八丈島」はダイアルアップのみしかできない状況で、恐ろしく高額な接続料金と恐ろしく低速なデータ転送でしか閲覧できない状況でニッチな情報を探す気にもなれなかったのです(だから自前のサーバ環境が必要だったのですが)。
それでもどうにかこうにかインストールして、一つずつ試して勉強したのでした。廻りに聞く人もいないなかで、孤独を感じながらの学習でしたが、そうして勉強した知識は現在ものすごく役に立っています。
FreeBSD はそう言った意味で愛着はあるのですが、もうインストールして使うことは無い気がします。この仕事である限り。趣味でやるのは構わないのですが、必要に迫られることは無いでしょう。あ、さくらのレンタルサーバでは FreeBSD を使っていますので、今でも「使っている」のは変わりないのですが、管理者になることは無いでしょう。
クライアントとしてはどうでしょう。Ubuntu という素晴らしい Linux クライアントディストリビューションが出てしまいましたので、PC-UNIX を敢えて選ぶとしても Ubuntu でしょう。
なんで FreeBSD なんて突然言い始めたかというと、GIGAZINEの記事。
Yahoo!やライブドア、2ちゃんねるなどの大規模サイトで採用されている「FreeBSD」をインストールしてみた - GIGAZINE
という記事がアップされていたから。インストール画面が当時と現在で全く変わってないところが頑なですね。
まったく変わっていないところに郷愁を感じてしまったのです。
でも今さら「インストールしてみた」ってどうなんでしょう……。
続報をお待ちしております。
2009年01月05日
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