ドリトルについて(その2)
ドリトルについて(その3)
の続きです。
ドリトルは、インタープリターですから、作っては試し、作っては試しとできるところが大きな特徴ですから、前回の回答編はそのようにしてみましょう。
まず、100ドットの正三角形の描き方について。
正三角形の一つの角は60度だから60としていすればいいんだ!
と思った方いると思います。次のように。
例1)
かめた=タートル!作る。
「かめた!100 歩く 60 右回り。」!3 繰り返す。
これを実行してみましょう。

……三角形になりません。なぜでしょう?
「右回り」という命令は何だったか思い出してください。タートルオブジェクトの進行方向を回転させるものでした。つまり、できた角の角度を指定するものでは無いのです。ここで指定するのは60度の角を描くために曲がる角度、数学的に言えば外角ですから、120度を指定しなければならないのです。
タートルオブジェクトに出す命令は外から見た図からではなく、あくまでも「タートル」になったつもりにならなければなりません。
修正したプログラムはこうです。
例2)
かめた=タートル!作る。
「かめた!100 歩く 120 右回り。」!3 繰り返す。
実行結果はこうなります。

ちゃんと正三角形になりました。
これで課題は解決ですが、頂点が上に来た方が具合がいいですね。最初に X軸正の方向に進み右に曲がると画面上では下に進んでしまうので、最初の線を底辺にするには左に曲がればいいことが分かります。
例3)
かめた=タートル!作る。
「かめた!100 歩く 120 左回り。」!3 繰り返す。
実行結果

頂点が上にあるきれいな正三角形になりました。
同様にして、
・正六角形は60度を6回左回り
・正五角形は72度を5回左回り
とすれば良いわけですね。やってみてください。
☆形は、トライ&チャレンジでやってみるのがいいかもしれません。正解は、
例4)
かめた=タートル!作る。
「かめた!100 歩く 144 右回り。」!5 繰り返す。
となります。結果は次の通り。今回は右回りにしてみました。

今日はこの辺で。