2005年12月03日

一太郎って良いねぇ。良いはずなんだけど……

今日、久しぶりに一太郎を触った。

やっぱりしっくりくる。短い文章を打っただけなんだけど、「ああ、日本語打っているなぁ」という感じがする。なのに、仕事ではめっきり。Word ですよ。東京都が「Word で統一する」と宣言してしまいましたから、都の職員としては従わざるを得ません。しかし、未だに一太郎で送られてくるものがあるのは何故?(笑)

Word はね。所詮英語を打つために開発されたソフトの日本語バージョンなんですよ。決して日本独自の開発は許されないんです。あくまでも英語バージョンの日本語化なんです。英語と日本語では表記方法が違うし、文字の形が違うし、文化が違う。だから無理があるんですよ。

一番大きいのは罫線。

もともと英語には「タイプライター」というものが100年も前からありました。英語は「26文字×2+α」さえ打てれば文章になるから、それだけの文字が打てる機械で良かった訳ですね。とすると、線が引けない。引けても横一本だけ。つまり、英語の文章は縦罫線は引かなくて良い、というのがもう100年前から文化として形成されたわけです。

振り返って日本語はどうか。ひらがなだけでは50文字+αある。カタカナもある。そして常用漢字だけで2000文字ある。どうやって刻印するのか? 全部の文字を用意する必要がありました。日本語タイプライター(邦文タイプライター)なるものが大正時代に開発されたようです(参考)。僕は現物を見たこともありません。

とっても高価で、扱うにも「熟練を要し」たから一般に使われることはありませんでした。ICなど半導体技術が発展して、電子的に「ワードプロセッサー」が開発されるまで一般に活字を表示する技術が使われることは無かった訳です。

さて、電子的な「ワープロ」は頭が良いもので縦線を引くなど簡単だったんですね。そこで、今までの罫線文化を捨てなくてもそのまま活字化することができたので、日本語には縦線が含まれる罫線文化が今でも使われているわけです。

英語圏ではとうに捨てられて無くなった縦線文化が未だに残っている日本語では罫線機能は必需品。でも英語圏ではもう必要ない。そこで Word には本家では必要のない機能としての罫線機能を「取りあえず」盛り込んでいるに過ぎない。これじゃあ Word で上手に罫線が引けないもの納得がいくものです。

罫線以外でも、日本語の変換はやっぱり ATOK はすごいし、一太郎は使っていて僕らの頭の中をそのまま表現している気がする。

東京都が Word を公的に指定したのは間違いですよ。ほんと。
posted by n_shimizu at 02:15| Comment(1) | TrackBack(2) | 日記
この記事へのコメント
改めて、清水先生の本文を読んでみて和文タイプライタのことが書かれているのを発見しましたので、少しコメントを書かせて頂きます。

今の職場ではないのですが、最初に勤務した学校で、私は『この和文タイプライターなるもの』を実際に使ったことがあります。

本文でリンクされたページに紹介されているもののうち下から2つ目と一番下のタイプくらいのものです。
ひとつは単純にタイプする(打鍵する)もの、もう一つは電動タイプのものでした。

1年くらいは使ったけれど、電子的なワープロ(主にパソコン)も一般レベルで使われ始めた頃ですから、この職場ではJDLのものを次に入れたと思います。

ほぼ併行して私はPC−9801(無印)を購入し、その後、この職場にもパソコンを増やしていく努力を致しました。

歳が分かってしまいそうな発言でした・・・・。
Posted by 津久井 大 at 2005年12月24日 12:36
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