ここのところ何日か空けてしまいました。
バッチファイルについては、解決しました。というより、実は大した問題ではありませんでした。
サーバにおける生徒のユーザ登録(アカウントの追加)において、各人が別々のグループに入るシチュエーションはほとんどありません。現在のパソコン室で使われている(いた)「UT@SCHOOL」では、「クラスごと」のグループなどに分けて登録すると「クラス専用フォルダ」にアクセスできるようになる、ということがあります。
これにあわせて、クラス用グループ登録だけをバッチファイルで行い、後はサーバ上のGUIを使って、一括ですべての生徒を「students」グループなどに登録してしまえばいいのでした。
その後、ログオンスクリプトに少々手を加えてみたらユーザ名でログオンすれば、きちんとマウントされるようになりました。
さて、LL教室。金曜日の相棒の授業において、今までの Linux + Samba のサーバにアクセスしようとしたら、やたらと反応が遅くなってしまっていました。使い物にならないぐらいです。具体的には、
1.「マイネットワーク」をダブルクリックする。
2.「近くのコンピュータ」をダブルクリックする。
3.「Testsvr(Linux + Samba サーバ)」をダブルクリックする。
4.「JOHO」をダブルクリックする。
と言う手順で、共有フォルダ「JOHO」にアクセスするのですが、
2の時点でコンピュータ一覧の表示がとても遅い。
Testsvr をダブルクリックした後に「JOHO」フォルダが表示するまでも遅い。
「JOHO」フォルダをダブルクリックした後もやはりとても遅い。
というようになってしまったのです。経験的には Microsoft Network の名前解決がうまくいっていない、ということではないかと疑いました。
Linux + Samba のみの環境ならば、これが親分なので問題は無かったのですが、Windows Server 2003 がやってきて、自分が親分だと名乗ったことによりクライアントがどちらの言うことを聞けばいいのか混乱している状態、ということです。
ワークグループ内のコンピュータ一覧(たしか「ブラウズリスト」とかいうもの)を持っているのは、ここでいう「親分」の役割です。各コンピュータがブロードキャストを発信して、自分の名前(コンピュータ名)と IPアドレスを名乗ったものを「親分」はせっせと集めてリストにするのです。各マシンは「近くのコンピュータ」(昔で言えば「ネットワークコンピュータ」かな?)をダブルクリックしたとき、みんなこの「親分」に「リストをください」と頼んで、このリストに従って表示するのです。
os level というものがあり、この設定値が大きければ大きいほど幅をきかせます。Linux + Samba はデフォルトで 64 ほどになっていて「一番強い」数値です。しかし、Windows Server 2003 は「自分よりも強い奴はいない」と信じているらしく、「親分」の地位を譲ろうとしません。そこでどっちの言うことを聞けばいいのか混乱してしまいます。
そこで Linux 側の、os level を 20まで落としました。「親分の座はあなたに譲るよ」と言って引き下がらせたわけです。
しかしどうやら、Windows Server 2003 サーバの設定のときに、ワークグループ名を違うものに(わざと)設定したために、「親分なんだけど、おまえ達はグループが違うので俺は知らない」と言っているようです。いえ、そのように見えます。
この辺の挙動がいまいち分からずに、あーでもないこーでもないと悩んでしまいました。土曜日の3時ぐらいから始めて、6時半頃、突然、するっと、また表示されるようになったのです。その間やったことは、WINSサーバの設定、Linux の再起動、Windows Server 側からのLinux の ActiveDirectory への登録、DNS などなど、良く解らないままいろいろいじくっていたら、成功してしまったというのが正直なところです。何が決めてかよくわかりません。
というのも途中で Linux を再起動したときに LDAP が起動せず、じつは smbd(Samba の中核のソフトウェア)が動作していなかったのです(
以前に同じ失敗をしていたことを忘れていました)。途中でそれに気づいて、
昨日の記事のようにきちんと LDAP を起動させ、smbd を実行すると、突然繋がるようになったからです。
もちろん、Linux を再起動する前は、Samba 側は作動していたので、それ自体が繋がらない原因ではありません。Samba が起動していなければ、遅いどころか、全く繋がらなくなるはずですから。つまり、その間に行った何かがうまくいく原因だったはずですが、もう良く解らないのです。
根本的には LDAP まで使いながら SHARE共有というのが矛盾しているのですけど。
もうしばらく今の体制で授業ができそうです。その間にログオンスクリプトの調整を行って、5Fと1Fの連携ができるようにしておかなければなりません。
なぜなら、3年生の一クラスだけ、時間割の関係で1時間は5F、1時間は1Fと両方の教室を使うのです。どちらで授業を行っても、同じファイルが取り出せないと授業にならないのです。今現在は共有フォルダに保存したものを教員がメディアにコピーして移動するというとても原始的な方法で対応しています。
授業内容がだんだんと高度になるにつれ、それでは間に合わなくなりますので、あまり猶予はありません。